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脂っこい頭皮は抜け毛の元?

脂っこい頭皮は抜け毛の元?

かつては「脂っこい頭皮は抜け毛の元」と言われ、清潔にすることが抜け毛予防だと言われたことがありました。

しかし戦前の日本では月に数回ほどしか洗髪をしなかったのに、抜け毛は現在よりむしろ少ないくらいでした。今では正常な範囲の皮脂なら抜け毛の原因にはならないことが分かっています。

ただし、脂漏(しろう)性脱毛症という、過剰な皮脂が引き起こす脱毛症があります。ここでは皮脂の役目、安全な皮脂と脂漏性脱毛症を引き起こす危険な皮脂の見分け方をご紹介します。

頭皮と髪を守る、大事な皮脂の役目

不潔と思われがちな皮脂ですが、実はとても大事な働きがあります。皮脂が薄い膜の役目を果たして頭皮の表面を保護し、水分を保持し細菌の侵入を防ぎます。

土壌の水分が森によって保たれるように、皮膚には皮脂が覆われることによって水分を保たれています。

皮脂の中や頭皮の上には常在菌が暮らしていますが、ある程度の種類と数の常在菌は悪質なウイルスや細菌を寄せ付けない効果があります。常在菌も過剰に増えると問題を起こしますが、正常な数の常在菌は頭皮にとっても大切なものです。

皮脂は髪のツヤや潤いの源でもあり、髪が健康に育つためには、ある程度の皮脂は欠かせません。

薄毛や細毛で悩まされる方の中には、皮脂の取りすぎで頭皮の皮脂が足らなくなったことで起こすことがあります。

皮脂が足らない頭皮は砂漠のようなもので、頭皮からどんどん水分が抜けてしまい、フケが多くなり髪のツヤを失わせます。

水分が抜けた頭皮は健康を失い血流が悪くなり、薄毛や細毛を促進してしまいます。

10代の皮脂の分泌が盛んな頃は別ですが、30代を超えたら「皮脂を取る」ことよりも、むしろ「健全な皮脂を維持する」ことを重視するほうが良いでしょう。

シャンプーを石油系からアミノ酸系の穏やかな洗い心地のものに交換したり、時々はシャンプーを使わずにお湯だけで洗う「湯シャン」を行うのも、皮脂を守る上で有効です。

シャワーの湯で注ぐだけでも、皮脂や汚れの70%は除去できると言われています。

脂漏性脱毛症を起こす皮脂と、通常の皮脂の違い

脂漏性脱毛症は、過剰な皮脂が引き起こす脱毛症です。

しかし脱毛症の原因としては珍しい症状で、脱毛症の1パーセントにも満たないと言われています。成長期、思春期の10代の方が罹りやすい傾向があります。

原因は不明のことが多いですが、ホルモンバランスの異常で起こることがあります。放置しておいても悪化する可能性があるため、疑問に思う場合は皮膚科に相談しましょう。

脂漏性脱毛症など、脂漏性の症状には抜け毛だけではなく、以下の症状を併発することが知られています。

  • 洗髪した後でも、「第三者が見てもすぐ気付くほど」過剰な皮脂が短期間に出る。
  • 頭皮の腫れ、痒みなどがある。毛穴が赤く腫れている。
  • ニキビのようなおできが出来て、化膿する。
  • 脂っぽいフケが大量に出る

過剰な皮脂だけでは脱毛症にはなりません。脂漏性脱毛症は、必ず他の症状を併発します。

脂漏性脱毛症は、過剰な皮脂を養分にしてダニや真菌が繁殖し、皮膚トラブルを起こす症状です。根源は過剰な皮脂ですが、症状を起こす直接原因は副次的に湧いて出るダニや真菌などです。

毎日清潔にして、できるだけダニや真菌が繁殖しないように心掛けることは大切ですが、むしろ皮脂の取りすぎによるトラブルのほうが多いため、自己判断せずに皮膚科に相談するほうが無難です。

皮膚科も得意分野がそれぞれあるため、できれば脂漏性皮膚炎の治療に力を入れている病院を探したほうが、より完治が早くなるでしょう。

脂漏性脱毛症は免疫の異常で発生することもあり、アトピー性皮膚炎と関連があるという説があるため、アトピー性皮膚炎を患っているなら注意が必要です。

治療には痒みや腫れを抑えるステロイド剤や真菌を退治する塗り薬、殺菌作用のある薬用シャンプーなどを使います。いきなり改善することは難しく、治療は長期に渡ることが多いようです。

しかし根気よく続けていくと改善することが多いため、諦めずにコツコツと治療していくことが大切です。

治療は長期に渡るため、腕の良い医師を見つけることが大切

どの種類の脱毛症も同じですが、治療は早ければ早いほど治りが早くなります。あまりにも放置すると毛根が死んでしまい、毛髪の再生は難しくなります。

皮膚科に相談するのはもちろん、自分の症状に合う医師や病院を見つけることも同じだけ大切なことです。

医師にも得意分野と苦手分野はあり、常に最新情報を取り入れて研鑽し続ける医師ばかりとは限りません。

脂漏性脱毛症は脱毛症の中では珍しい症状のため、あまり接したことのない医師もいます。その場合はマニュアル通りの治療しかしてくれないこともあります。

自分に合う医師を見つけるのは大変なことですが、できるだけネットワークを広げて良い医師を見つけましょう。

長期戦になるため、信頼して治療できる病院を見つけることも重要です。

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